香水レビュー:Tom Ford Rose Prick Eau de Parfum トム・フォード ローズプリック

トム・フォードの「バラの棘」という名前の香水。

 

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まず、50mlのボトルが$368という値段の高さにビックリ。

値段設定からして通常の香水とは

差別化しているってことなのでしょうか。

 

一言で表すと、わかりにくい香りです。

「つけた瞬間、3種類のローズのフレッシュな香りに包まれ……」

え?どこが?

個人差はあるでしょうが、私は薔薇っぽさは全く感じませんでした。

男性がバラの香水をつけるとしたらこんな感じだろうな、という、

バラ感は極限まで抑えた、甘さは全くない香り。

とても一方的でステレオタイプな表現をするとすれば

ゲイの男の人がつけたらすごく似合いそうな香りです。

女性がこの香水をつけるとしたら、イメージ的には……

グレイス・ジョーンズか、ユーリズミックスのアニー・レノックス。笑

 

ピンクのボトルから、勝手に薔薇薔薇した感じ(笑)の香りだろうと

想像していたのですが、完全に違いました。笑

 

お高いだけあって、少量でめちゃくちゃ香ります。そして香りの持続すること。

その長さは通常の香水の比ではありません。

さすが、これだけの値段がするだけあります。

サンプルのヴァイアルを開けた時についうっかり手の甲に一滴撥ねかしたため、

一日中この香りを嗅ぐハメに。笑

そして、時間とともに移り変わる香りが、また奥深いのです。

でもこれは、好き嫌いがはっきり分かれる香り。例えば山手線で

隣に立った人がこの香りをつけていたら、

それを嗅いで気分悪くなる人も多分いるかと。

 

この香水は、私的にはクセになる(笑)香りなのですが、

どちらかというと自分がつけるより、

他の人がつけてるところを近くで嗅ぎたいかな。

自分がつけてるところは全く想像できない、

得体の知れない不思議な香りでした。